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Web会議のお困りごとを解決!
音声翻訳や文字起こしのツール比較4選!
テレワークが新しい働き方として定着しつつある今、ZoomやMicrosoft TeamsといったWeb会議 は、場所や時間を選ばない利便性が評価されています。しかし一方で、「リアルよりも相手の発言が聞き取りにくい」「聞き逃しても聞き直しにくい」などの声が挙がり、「実はWeb会議が苦手」という人も少なくありません。 特に、海外とのWeb会議はそれらが顕著で、ストレスを感じやすいのだそうです。
そんな中、海外とのWeb会議に活用できる音声翻訳や文字起こしのツールに期待が集まっています。
目次
海外とのWeb会議では、対面時よりも高い語学力とコミュニケーションが必要
今では、ZoomやMicrosoft Teamsは海外との打ち合わせにも頻繁に利用されていますが、外国語での意思疎通の難しさに直面する人が続出しています。
なぜなら、通信環境などにより外国語が聞き取りにくかったり、ジェスチャーなどのノンバーバルコミュニケーションが使いにくく、うまく意思を伝えられなかったりするからです。そのためWeb会議では対面時よりも高い語学力やコミュニケーション力が求められます。
世界中とつながることができる利便性やコストの優位性を考えると、Web会議の活用は今後も広がっていくことでしょう。とはいえ、日常レベルの会議の度に通訳者を起用するのは現実的なソリューションとは言えません。
そのため、現在、海外とのWeb会議の課題解決策として注目を浴びているのが「音声翻訳や文字起こし」です。 音声翻訳や文字起こしのツールがあれば、発話の言語を特定してテキスト化し、瞬時に対象言語へ翻訳。Webブラウザやアプリの画面で翻訳した内容を確認できるため、海外とのWeb会議で「聞き逃した!」「聞き取れなかった!」と慌てる必要がなくなります。
また、母国語で発言しても、相手の言語へと自動的に翻訳してくれるので、言語のハンデを乗り越え、伝えたい内容をしっかりと相手に伝えることができるのです。 加えて、Web会議の内容をテキスト化した文書を保存できれば、議事録作成にも役立ちます。
Web会議に活用する音声翻訳や文字起こしは、翻訳精度と汎用性の高さをチェック!
Web会議の需要が大幅に増加したことを受け、AI翻訳を提供するロゼッタはもちろんのこと、大手IT企業や独立系アプリ開発会社など、各社から音声翻訳や文字起こしのサービスが登場しています。
ここでは、主な4つを挙げ、その特徴を見比べてみましょう。
1.Microsoft Translator
マイクロソフト社の自動翻訳サービス。一般的なテキスト翻訳、音声翻訳のほか、テキストの音声化にも対応しています。PCのブラウザのほか、スマホやタブレットのアプリでも利用できます。
また、PC版のSkypeではライブ翻訳機能として活用可能。 主にMicrosoft Teamsなど、Microsoft製品と組み合わせて使うのが便利ですが、APIを利用することで外部サービスに組み込むこともできます。
公式サイト: https://www.microsoft.com/ja-jp/translator/
2.UDトーク
もともとは言語聴覚障害を持つ人のために開発されたサービスです。
UDトークのアプリをスマホにインストールするだけで簡単に音声をテキスト化でき、Zoomに字幕を出すこともできます。 汎用性の高いGoogle翻訳のシステムを利用していることから、主に日常生活での活用に向いています。 有料版では中国語・韓国語の翻訳クラウドのシステムも選択可能です。
公式サイト: https://udtalk.jp/
3.V-Cube
クラウド型Web会議サービスの一環として音声翻訳の機能が提供されています。会話の音声を認識してテキスト化し、リアルタイムで翻訳を行います。
なお、V-Cubeミーティングを利用する人には便利ですが、他のWeb会議での利用や対面会議での利用は一部の例外を除いて基本的にできません。
公式サイト: https://jp.vcube.com/
4.オンヤク
ロゼッタが2020年3月にリリースした音声翻訳。100言語以上に対応し※1、アプリをPCやスマホ※2にインストールするだけで、ZoomやMicrosoft Teamsといった各種Web会議のほか、対面会議にも利用できます。
※1デスクトップ版の対応言語数。モバイル版は現在4言語に対応(日英中韓)。
※2iOS版は開発中
また、9月からは高性能な自動カスタマイズ機能を持つ「T-3MT」の翻訳エンジンをオンヤクで利用できるようになったことから、業界や会社、部署単位での細かな言い回しや専門用語に配慮したより精度の高い翻訳が可能になりました。
議事録作成に役立つ会話のテキスト化機能も備えており、海外とのWeb会議を円滑に進めるためのポイントを押さえた「ビジネスに特化した音声翻訳サービス」と言えるでしょう。
海外とのWeb会議では「高精度な音声翻訳や文字起こし」を活用するのがおすすめ
オンラインを活用したWeb会議の台頭が象徴しているように、今までとは比べものにならない速度でビジネスの国境がなくなりつつあります。 今後、ますます普及する海外とのWeb会議をスムーズに進め、取引先との関係を強固なものにするには、互いにストレスのないコミュニケーションを実現する「高精度な音声翻訳や文字起こし」を活用するのがおすすめです。
自社がどのWeb会議アプリを使っているのかを把握し、専門的な翻訳が必要なのか、日常会話レベルの翻訳で足りるのかどうかなどを見極めたうえで、ニーズに合った音声翻訳を選ぶようにしましょう。
時代のニーズに応える高性能な音声翻訳は、国際ビジネスを成長させる重要なツールとなりそうです。
筆者:林カオリ/ライター・編集者
大手広告制作会社、編集プロダクションにてコピーライター、編集者、記者として活動した後、オーストラリアに渡航。15年間の海外生活中は、日豪両国の媒体にて多彩な執筆活動を行う。2012年に帰国。現在は国際性を生かした海外関連記事を中心に執筆活動を行うとともに、編集・出版の合同会社パブリスプラスの代表として活動する。知的財産管理技能士3級。